特定健診は、生活習慣病と深く関わる、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を早い段階で見つける健診です。現在、40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームを強く疑われるか、予備群の危険にさらされています。
現在、生活習慣病は国民医療費の約3割を占めており、すでに医療保険制度に多大な影響を及ぼしています。しかし、メタボリックシンドロームのリスクを早期に改善すると、将来生活習慣病を発症する方が減ります。特定健診の受診は、皆さまの大切な健康を守るだけでなく、医療費や保険料の増加を抑制することにもつながります。
特定健診・特定保健指導の特徴は、健診でメタボリックシンドロームを中心に異常の有無をチェックし、生活習慣病発症の危険度により対象者をグループ分けして、保健指導(改善と予防に向けられた支援)を行うことです。
健診で異常が見られた段階で、生活習慣改善などに努めていれば、心臓病や脳卒中などの深刻な生活習慣病を発病しない可能性が高くなります。
お近くの医療機関等で直接受診いただく場合につき、ご連絡いただきましたら受診時必要な「特定健診受診券」を送付致します。
※ | 契約健診機関の場合は受診券不要 |
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かかりつけ医等の特定健診実施医療機関で、予約申込みを行います。
「特定健診受診券」と「保険証」を持参し、健診を受けます。健診機関において結果説明を受け、健診結果を受領します。
※ | 検査項目一覧はこちら |
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腹囲測定 | 腹囲を測定し、内臓脂肪の蓄積状態を確認します。 |
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身体計測 | 身長・体重から肥満度(BMI値)を確認します。 BMI値が22に近いほど病気になりにくいといわれています。 ※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) |
採血 | 高血糖や脂質異常のほか、動脈硬化のリスク、肝臓の機能を確認します。 |
血圧測定 | 血圧にかかる圧力を測定します。 数値が高い場合は動脈硬化を引き起こしやすくなります。 |
問診 | 現在の健康状態のほか、喫煙・服薬・既往歴などについて確認します。 |
医療保険者(小売こくほ)が保健指導対象者を選定し、「特定保健指導利用券」を送付します。健診結果に応じて3つのグループに分け、保健指導レベルを設定します。
内臓脂肪型肥満 | 腹囲 | 男性85cm以上 女性90cm以上(またはBMI25以上) |
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内臓脂肪型肥満に加え、以下の項目が該当
高血糖 | 空腹時血糖値100mg/dl以上(またはHbA1cが5.6%以上) |
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脂質異常 | 中性脂肪値150mg/dl以上 随時中性脂肪175mg/dl以上 またはHDLコレステロール値40mg/dl未満 |
高血圧 | 収縮期血圧130mmHg以上 または拡張期血圧85mmHg以上 |
喫煙習慣がある | 喫煙は動脈硬化の直接の原因となります |
※ | BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) |
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特定健診・特定保健指導の判定基準により、リスクに合わせて保健指導
情報提供 健康な方を含めたすべての受診者に |
健診結果の見方、いかし方、具体的な健康づくりの方法など、生活習慣の見直しや改善に役立つ情報が提供されます。 |
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動機づけ支援 メタボ一歩手前の方に |
初回 | 個別またはグループでの面接が、専門家の支援のもと原則1回行われ、自主的にできそうな目標を立てます。 |
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6ヶ月後 | 健康状態や生活習慣の確認が行われます。 |
積極的支援 メタボのリスクが高い方に |
初回 | 個別またはグループでの面接で、専門家の指導のもと、実行しやすい目標を立てます。 |
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3ヵ月以上の 積極的支援 |
面接や実技・実習、電話やFAX、メールなどによって、専門家による支援が3ヵ月以上行われます。 | |
6ヵ月後 | 健康状態や生活習慣の確認が行われます。 |
特定保健指導の対象となった方は、今後の健康のために必ず受診しましょう!
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